松川建設 松川です。
今回ははるかぜのシステムと換気設備についてお伝えします。
◆換気設備設置義務化の背景
なぜ換気設備が必要になったのかお伝えします。
安全・快適・省エネ性の住宅とするために、住宅の気密性が高まった、
それに合わせて建材などから出るホルムアルデヒドやアセトアルデヒド
といった化学物質がもととなるシックハウス症候群が問題となったため、
2003年7月1日に建築基準法で常に計画的な換気を行うことが全ての住宅に
義務付けられました。
化学物質は年月が経てば減っていきますが、その他にも人間の吐き出す
二酸化炭素や、一酸化炭素、ホコリなどが室内に溜まるため換気が必要と
されました。
この対策として1時間で0.5回、つまり2時間で部屋全体の空気が入れ替わる
よう計画的な換気設備の設置が義務となりました。
住まいの家族に関係することなので、形だけの設備にすればよいのではなく
ちゃんと換気設備を理解した設計・施工技術が必要です。
◆換気設備種類
住宅で主に使われる換気設備は第一種換気と第三種換気です。
〇第一種換気
第一種換気は給気、排気ともに機械換気で行い強制的に換気をします。
そのため、空気の循環を管理する上では最も安定していると言えます。
そのためには高度の設計・施工技術も必要です。
〇第三種換気
第三種換気は排気を強制的に機械で行い、給気は自然に任せます。
第一種換気よりもイニシャルコスト、ランニングコストともに抑えること
ができますが、外気温をそのまま室内に取り入れるので隙間風的は感覚に
なってしまいストレスを感じやすいです。
◎はるかぜの家の換気システム
はるかぜの家は第一種換気を採用し、さらに外気を室内に取り入れるのと
同時に室内の排気(室温)と熱交換し、外気温度の空気を室温に近づける
省エネ・快適性を高めた熱交換換気システムを採用しています。
さらにその空気を直接部屋に入れるのではなく、床下に入れて床下冷暖房
システムの空気と混ぜて快適な温度にしたうえで床下のガラリから室内に
噴出されるシステムとなっています。
マニアックであり説明になりましたが安全・快適な住宅にするには必要な
システムです。体感していただくと複雑なことをしていると感じないこと
なのですが、詳しいことをお知りになりたいときにはスタッフに問い合わ
せ下さい。
